立教女学院のシンボルともいえる聖マーガレット礼拝堂

立教女学院のシンボルともいえる聖マーガレット礼拝堂

もう12月を半ばを過ぎ、街はクリスマスの飾りつけで彩られている。そんな時期には、ミッション(キリスト教)系の私立中高一貫校からの葉書や封筒で、クリスマスカードをいただくことが多い。

昨日は、立教女学院からのクリスマスカードの葉書が届いた。表面は、校舎と中中庭のクリスマスツリーを背景に、高校のハンドベルクワイヤーの生徒さんが並んで写った写真(この風景は、クリスマスシーズンの立教女学院の風物詩でもある)に「Christmas Greetings 2013」と記してあり、裏面にはメッセージが書かれている。

「Best Wishes for A Blessed Christmas and A Happy New Year」とあって、その下に日本語で「主のご誕生を祝し 新しい1年の平安と皆さまのご健康をお祈り申し上げます」と併記されている。

立教女学院からのクリスマスカード

立教女学院からのクリスマスカード

その葉書の裏面の左上には、立教学院の創立者ウィリアムズ主教の残した言葉が、遠慮がちな大きさで付記されている。「道ヲ傳ヘテ己ヲ傳ヘズ」。

この言葉を初めて、もう30年近く前に読んだときには、「伝道者とはこういうものなのか」と感じさせられた記憶がある。ご自身が立教のご出身の保護者ならば、おなじみの言葉なのだろう。

筆者は以前、別のWebサイト「Netty Land」のコラム記事に「立教女学院という環境が育てる感性」という題で、雑文を書いたことがある。やはり30年近く前に、初めて立教女学院のキャンパスに足を踏み入れたときに感じたことを書いたものだった。

同校の卒業生である松任谷由実が、こよなく愛してやまない同校のキャンパス。ずっと昔から、いつかこの礼拝堂のパイプオルガンで自身の曲をレコーディングしたいと願ってきた彼女のエピソードを聞いたことがあるが、レコーディングではなかったが、昨年のNHK「Songs」という番組で、礼拝堂のパイプオルガンで歌うという、ユーミンの願いは実現した。放送をご覧になった方もいるのではないか。

私学の持つ、独自の環境と精神性。そこからかもし出される校内の雰囲気。それを校風ということは、誰でもご存知のことだろう。しかし、それは、実際にご自身で足を運び、雰囲気を肌で感じてみないとわからない。

立教女学院中高のWebサイトでは、そうした礼拝堂や校内の風景をパノラマ画像で見ることができる。こうした雰囲気が好きなお子さんと保護者には、きっと何か感じることがあると思う。

そんなことを、訪れる度に強く感じさせるのが、まさに立教女学院のキャンパスだ。こればかりは(現在の)公立学校や公立中高一貫校に真似ることはできないものだと解釈してもよいはずだ。

(日本Web学校情報センター所長/北 一成)

 


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