私立中高一貫校をめざして中学受験に挑む小学生のなかには、やがて中学に入ったら「部活動を思い切りやってみたい」という希望をもつ小学生が少なくない。なかでも男子にとって、サッカーや野球、バスケットボールやテニスなどは人気のスポーツだ。

国学院大学久我山高校サッカー部応援ブログより

©国学院大学久我山高校サッカー部応援ブログより

高校でサッカーに励む選手の最大の目標、全国高校サッカー選手権大会。来春1月に開催される平成25年度の第92回大会に、東京都代表として、私立中高一貫校の国学院久我山高修徳高が出場権を勝ち取った。

11月16日(土)に、西が丘競技場で行われた決勝では、Aブロックが修徳高と成立学園高、Bブロックが国学院久我山高と駒澤大学高が、全国大会への出場権をかけて激突。
第一試合のAブロック決勝では、前半で2点を先制した修徳に、後半で成立学園が追いつき逆転、その後、試合終了直前のロスタイムで修徳が1点を返して追いつき、試合は延長戦へ。その後、逆転のゴールを決めた修徳が、4対3で勝利し、まず出場権を獲得した。
第二試合のBブロック決勝では、序盤から駒澤大学高を攻め続けた国学院久我山が、前半で2点のリード。後半でも2点を加えて、みごと4対0の圧勝で、2年ぶりの出場権を勝ち取った。

Aブロック代表となった修徳は、昨年もこの大会を制し、2年連続の東京都代表に。これに対し成立学園は、昨年もこの決勝で、同じ修徳を相手に涙を飲んだ。しかし、最後の最後まで勝負をあきらめず、逆転に次ぐ逆転の試合で会場を沸かせた両チームには、惜しみない拍手が贈られた。

Bブロック代表となった国学院久我山は、昨年はAブロック準決勝で修徳に2対1で敗れて涙を飲んだが、その前年は、Bブロック決勝で早稲田実業を破って代表権を獲得(この年の同校サッカー部の活躍を、筆者は別のWebサイト「Netty Land」のブログでも紹介している)。
この年の全国高校サッカー選手権大会を1年生として体験した部員が、今年は3年生となってチームの中心となり、リベンジを果たした結果になった。

なかでも今大会での活躍が目立ったのは、国学院久我山中学出身のFW松村遼選手。「美しく勝て」のスローガンで、攻撃型のサッカーを展開する同校が、今大会で決勝まで含めて11得点をしたうちの8得点を松村選手が奪取、この決勝戦では3点を決めてハットトリックを達成。同校の快進撃の立役者となった。

解説によると松村選手は、成績も優秀で、同校の特進クラスに籍を置き、国立大学を志望しているという。毎年この全国高校サッカー選手権大会に出場する選手のなかには、大会直後の大学入試センター試験と、その後の国公立大学の入試に挑むケースも多い、松村選手はまさにそうしたケースで、第一志望の国立大学を目指すということだろう。もちろん松村選手だけではなく、同校サッカー部には毎年そうした選手が必ずいる。

国学院大学久我山高校サッカー部応援ブログより

©国学院大学久我山高校サッカー部応援ブログより

それにしても、大会予選を通しての、松村選手の8得点はすごいし、チーム合計の11得点も力強い。全国の舞台でも、そうした攻撃的な久我山サッカーをきっと見せてくれるに違いない。決勝後のインタビューでは「僕たちの目標は全国優勝です」と言い切った、キャプテンのMF渡辺夏彦選手の言葉も頼もしかった。

その後の抽選会では、国学院久我山は12月30日の大会初日、今大会が最後となるサッカーの聖地・国立競技場での開会式後の開幕戦で熊本国府と対戦することが決まった。学業と部活動の両立を、学校生活の大切な目標のひとつに掲げる国学院久我山高の男子部。「きちんと青春」を学園のスローガンにも掲げる同校のサッカー部イレブンが、年末からお正月にかけての全国高校サッカー選手権大会で見せてくれる活躍と、その雄姿が楽しみだ!

また、Aブロック代表の修徳高は、1月2日の2回戦で綾羽(滋賀)と対戦する。すでに両校の校舎には、全国高校サッカー選手権大会出場のお祝いと激励のための垂れ幕がかけられていることだろう。両校を訪れた際に見られるそうした風景も、サッカー好きな中学受験生にとっては、今後の励みになるに違いない。

(日本Web学校情報センター所長/北 一成)