2015年入試では2月2日午後入試を新設する桐蔭学園

2015年入試では2月2日午後入試を新設する桐蔭学園

来春2015年入試に向けてのこのニュースは、すでに首都圏模試センターのWebサイトでも紹介していますが、今後の中学入試の傾向を占うための重要な動きと考えられますので、覚書の意味も込めて、当サイトでもお伝えします。

先頃、桐蔭学園中学校男子部・同女子部、同中等教育学校(神奈川県横浜市・男女併学校)が、来春2015年入試では入試回数を1回増やして(計4回→5回)、2月2日の午後に入試を新設することを公表しました。

また、新設される2月2日午後入試は、国・算・英から2科目を選択という「2科目選択入試」のなかの選択肢として「英語入試」を実施します。このうち中等教育学校の場合は、国語・算数か、もしくは算数・英語のいずれかの選択入試となります。

詳しくは、同学園Webサイト「募集要項(入試概要)」のページに詳しく紹介されていますので、関心のある方は詳細をご確認ください。

今回の桐蔭学園の動き(入試変更)からは、今春2014年入試の傾向から来年2015年入試の状況を予測するうえでの大きな意味が感じ取れます。

そこには、①試験回数の増加、②午後入試の新設(増加)、③入試科目数の軽減(4科→2科)、という、現在の入試トレンドともいえる要素がすべて盛り込ま れているうえに、今春2014年入試で目立ってきた(帰国生入試ではなく一般入試への)「英語入試の導入」という最新の動きも加えられているからです。

この前後にも、いくつかの私学で午後入試の新設などが公表されていますが、連休前には、東京都市大学付属中でも、来春2015年入試に向けてのいくつかの変更のなかで、2月2日午前に「英語・算数・作文(日本語)」による「グローバル入試」を新設することを公表しています。

振り返ってみると、今春2014年入試目立った状況を表すキーワードのひとつが“グローバル”。英語をはじめとした外国語教育はもちろん、国際化教育、国 際交流に力を入れている私学に人気が集まり、一般入試とは別枠の帰国生入試では、昨年より多くの応募者を集める私学が目立ちました。

ちなみに、今春2014年の首都圏中学入試で、一般入試が英語(選択)で受験できたのは以下の私学です。

【男子校】聖学院・英語入試。

【女子校】大妻嵐山・セレクト、佼成学園女子②A〈選択〉、実践女子学園GSC〈選択〉、白梅学園清修①AM/PM〈選択〉、聖和学院②〈選択〉、東京女子学院①AM〈選択〉・同②AM/PM、富士見丘WILL・2日AM・3日〈いずれも選択〉、文京学院大学女子①・②・③〈いずれも選択〉。

【共学校】かえつ有明①PMプラウド特待〈選択〉、加藤学園暁秀バイリンガル、暁星国際全回入試〈選択〉、公文国際学園A〈選択〉、順天③A〈選択〉、城西大学附属城西GA①AM/PM・GA②〈いずれも選択〉、帝京全回入試〈いずれも選択〉、新渡戸文化①PM〈選択〉、目黒学院①〈選択〉、目白研心2/3特別。

なかでも、かえつ有明(東京都江東区・共学校)公文国際学園(神奈川県横浜市・共学校)などが英語入試を導入したことが、中学入試の人気動向に与えた影響は少なくないでしょう。

上記の英語(選択)入試の実施校の顔ぶれからは、先頃「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」に指定された佼成学園女子(東京都世田谷区・女子校)順天(東京都北区・共学校)公文国際学園のほか、「SGHアソシエイト校」に位置づけられた富士見丘(東京都渋谷区・女子校)暁星国際(千葉県木更津市・共学校)などが、すでに一般入試に英語選択を導入していることがわかります。

さらに来年は、郁文館(東京都文京区・共学校)工学院大学附属(東京都八王子市・共学校)神田女学園(東京都千代田区・女子校)が英語入試を実施することを公表しています。

来春2015年入試、さらにはそれ以降の中学入試で、英語入試がどのような私学で導入されてくるのか、注目して見ていく必要があるでしょう。


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